[アップデート]CognitoのAPIに対して、高頻度なリクエストをサポートするプロビジョニングキャパシティが利用可能になりました!
2024/01/25に、CognitoのAPIに対して、高頻度なリクエストをサポートするプロビジョニングキャパシティが利用可能になりました。
この機能を利用することで、Cognitoが提供する次の9つのカテゴリのAPIでデフォルトよりも高いリクエストレートを実現できます。プロビジョニングキャパシティは、希望するリクエストレート(RPS)の増分と期間に基づいて課金されます。
- User Authentication
- User Creation
- User Federation
- User Read
- User Resource Read
- User Token
- User Resource Update
- User Update
- User Account Recovery
料金
※2024/02/13時点の情報です
ざっくり言うと、1か月間、1RPS(Request Per Second)を増やそうとすると 20USD かかります。
一部期間で、1RPS増やそうとすると、日割りで 45USD かかります。
(例:30日の月で7日間、1RPSの増加を希望する場合、10.5USD (= 7/30 * 45USD)かかります。)
詳しくはCognitoの料金ページをご確認ください。
今までどうだったか
今までも一部カテゴリのAPIについては、MAUに応じてデフォルトクォータ引き上げの対象となっていました。
ただし、クォータ引き上げの対象となるためには、次の通り各カテゴリごとに指定されたある程度のMAU(Monthly Active User)の実績が必要でした。
APIカテゴリ名 | デフォルトクォータの調整可能か? | クォータ引き上げの対象 |
---|---|---|
User Authentication | はい | 100 万 MAU を追加するごとに 40 RPS |
User Creation | はい | 100 万 MAU を追加するごとに 10 RPS |
User Federation | はい | 100 万 MAU を追加するごとに 10 RPS |
User Read | はい | 100 万 MAU を追加するごとに 40 RPS |
User Resource Read | はい | 100 万 MAU を追加するごとに 20 RPS |
User Token | はい | 100 万 MAU を追加するごとに 40 RPS |
User Resource Update | いいえ | - |
User Update | いいえ | - |
User Account Recovery | いいえ | - |
これからどうなるのか
今回のアップデートで、有償ではありますが、MAUに限らずデフォルトクォータの引き上げが可能になりました。 これにより、現状のMAUが少なくてもユーザーの急激な増加が見込まれる場合などに、あらかじめクォータを引き上げておくことが可能になります。
今までデフォルトクォータの引き上げができなかったこれらのカテゴリのAPIに対しても、クォータを引き上げる選択肢ができました。
- User Resource Update
- User Update
- User Account Recovery
おわりに
CognitoのAPIに対して、高頻度なリクエストをサポートされるようになったことで、ユーザーの急激な増加などにも対応しやすくなりました。
デフォルトクォータ引き上げの依頼は、次のブログのようにAWS Service Quoatsを利用するか、またはAWSサポートにご連絡ください。